家庭菜園にチャレンジし始めると、いろんな喜びがあり、小さなトラブルも発生します。最初にぶつかる植物の病気が、うどんこ病です。実感としては、うどんこ病は、夏に育つ野菜やお花に、多い病気です。そして、プランター栽培よりも水耕栽培で、高頻度で発生をします。
家庭菜園に慣れていても、うっかり遭遇してしまう、うどんこ病。今回は、うどんこ病や、うどん粉病の対策についてご紹介します。
【ベランダ水耕栽培】うどん粉病とは?うどん粉病の基本知識

うどん粉病のうどん粉とは、小麦粉のことです。
最初にうどん粉病に気が付くのは、植物の葉っぱの異変からです。梅雨の始まりころに、植物の葉っぱにベビーパウダーをかけたように白い粉がついていることがあります。
実際には 粉ではないので、水をかけても水分が乾けば、粉が浮き上がってきます。
これが、うどん粉病です。
うどん粉病の基本知識■うどん粉病とは?
重病化したうどん粉病は、『風の谷のナウシカ』の腐海の植物のようです。
うどん粉病は、腐海の植物と同じで、菌(カビ)が原因で発生する病気です。菌が植物の葉を侵してしまう病気です。
うどん粉病は、植物の風邪のようなものです。初期であれば自然治癒することもありますが、病気が進むと菌が葉っぱ全体を白い粉が覆いつくしてしまいます。結果、植物は光合成ができなくなり弱ってしまい枯れてしまいます。
うどん粉病の基本知識■発生条件
ハウス栽培を除くと、真冬以外は通年発生する可能性はあります。
実感としては、5月~7月と、9月~10月に発生します。気温が上がり、梅雨や台風で多湿になり、曇天が続くと発生しやすいようです。
また、うどん粉病は、空気中の湿度が上がると発生し安い病気ですが、原因となる菌糸の種(分生子)は水に弱いため、常に水がかかる(雨にあたる)ような生育環境だと、逆に発生しにくいといわれています。
うどん粉病の基本知識■かかりやすい野菜と花
夏に家庭で育てるような植物は、ほぼうどん粉病にかかる可能性があります。
ベランダで育てる野菜のうち、特にうどん粉病になりやすいのは、きゅうり、カボチャ、ナス、イチゴ、パセリ、ズッキーニが挙げられます。花では、バラ、ジニア、ひまわり、バーベラなどです。
【ベランダ水耕栽培】うどん粉病の予防

ベランダ菜園では、高温・多湿な環境に加えて、屋根にさえぎられて雨がかかりにくいこともあり、うどん粉病になりやすい環境がそろっていると言えます。
うどん粉病の予防■うどん粉菌対策された環境で育てる
風通り、水はけがいい環境で育てることが、大切です。
うどん粉病の原因となる菌は、落ち葉や土の中に潜んでいます。雨や水やりなどで水が跳ねると、原因菌が跳ね上がり、植物にとりついた菌から、うどん粉病になります。
水耕栽培では、枯れた葉っぱはすぐに取り除いて清潔にしてましょう。
うどん粉病の予防■分散栽培をする
うどん粉病の拡大予防のためには、育てる野菜を同じ種類でまとめないことが有効的です。
うどん粉病は、植物によって取り付くうどん粉菌が違うといわれています。同じ野菜をまとまった場所で育ててしまうと、うどん粉病が一気に広がることにつながるため、同じ種類の植物は、ある程度の距離を作って育てた方がよさそうです。そうすることで、病気の拡大を防ぐことにつながりますし、食べられる野菜をキープすることにもつながります。
うどん粉病の予防■窒素分を控える
植物に与えている養分が、窒素過多に傾くと、うどん粉病になりやすくなります。
水耕栽培では、どうしても窒素過多になりやすく、うどんこ病以外にも窒素過多が原因の病気がなってしまうことがあります。
水耕栽培では、すでにすべての栄養が調合されていることが多いので、窒素だけを抜くということが難しいのですが、私が愛用している、大塚ハウスのOATハウス肥料シリーズでは窒素の割合を減らすように調整することもできます。溶液を、気持ち薄目に調整することも有効です。
うどん粉病の予防■うどんこ病に耐性のある品種を選ぶ
種苗メーカーから、様々なうどんこ病に強い野菜の品種が発売されています。
病気に強いということは、その分農薬を使うこともなく、手をかけることもないわけで、家庭菜園ではメリットは高いと思います。
やはり、ウリ科の野菜はうどん粉病に悩む人が多いのか、たくさんの品種が出ています。
次回は、私もうどん粉病に耐性のあるズッキーニとイチゴを育ててみようと思っています♡
うどんこ病に強い きゅうり
サカタのタネ | うどんこ病に強いキュウリ |
カネコ種苗 | うどんこつよし |
トーホク | おいしさ一番星 |
タキイ交配 | 夏すずみ(キュウリ)のタネ |
うどんこ病に強い ズッキーニ
みかど協和 | KZパワー |
神田育種農場 | ブラック・ボー |
うどんこ病に強い イチゴ
農研機構 | カレンベリー |
【ベランダ菜園】うどん粉病の原因と予防 まとめ
うどん粉病は重症化してしまうと、菌が葉っぱを被い、植物の光合成を妨げてしまいます。
結果、植物は枯れてしまいますのですが…早めに対処することで、回復することもできます。
次回の記事では、うどん粉病対策について、執筆予定です。

実際にうどん粉病対策してみて、よかった結果を次回 公開予定です。
どうぞ、よろしくお願いします。

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