ニームは、インドなどの東南アジアで自生する樹木で、楠(クスノキ)と同じ属に属する樹木です。クスノキって、衣類の防虫に使う樟脳の原料になる樹木ですね。
ニームに含まれる「アザジラクチン」という成分が、害虫の摂食阻害に作用して、防虫効果があるとか。
私のベランダ菜園では、丸ごとネットをかけているので、大きな虫や鳥の被害はないのですが、アブラムシだけはどうしようもなく防ぐことができずに、オルトランという農薬に頼ってしまうことがあります。ところが、菜園を続けている実感としては、冬場のアブラムシには、オルトランも効かないように感じています。
冬のアブラムシ対策として、決定打がない状況です。
そこで、最近話題のニームを試してみることにしました。
【ニーム効果】調べてみました。ニームオイルってなんですか?
ニームは、インドセンダンとも呼ばれ、東南アジアに自生する樹木です。この樹木の実から抽出したオイルが、ニームオイルです。ニームに含まれる「アザジラクチン」という成分が、虫に対して有効とのことで話題になっています。主に摂食阻害剤、成長撹乱物質として作用するとのことです。
【ニームオイル】国の見解を調べてみよう
ところが、このニームは農薬ではないのですが、特定農薬として検討対象となった経緯があります。
○厚生労働省告示第四百九十八号
食品衛生法(昭和二十二年法律第二百三十三号)第十一条第三項の規定に基づき、食品衛生法第十
が定める物質を次のように定め、平成十八年五月二十九日から適用する
平成17年8月 厚生労働省告示第四百九十八号 参照
「アザジラクチン」 は、食品に残留することにより人の健康を損なう恐れがないということが明らかであるとは考えられない
H25年8月 食品安全委員会 食品健康影響評価 参照
特定農薬として検討対象となったものが、現在は、Amazonなどにも流通していることから、検討対象から除外されたのでしょうか?その後の資料で、人体への影響がないと判断されたという報告がなされたのかな?と調べてみましたが、そんなソースは見つからず… …
人体に影響があるとも、ないとも言い切れないグレーな状態と読み取れます。
【ニームオイル】同じ属のクスノキから精製した樟脳は健康被害がないのか?
ニームオイルに関しての資料があまりになかったので、 同じ属のクスノキから精製した樟脳について調べました。調べるまでもないですが、こちらは天然由来ですが、人体には有毒です。私も小さい時から、「樟脳は危ないから、なめてはいけない」「触ったら必ず石鹸で手を洗うように」と強く言われて育ちました。
誤飲をすると、人体の神経系に作用する有毒物質です。おばあちゃん曰く、虫に悪いんだから、ひと様の体にも悪いとのこと。ところが、飲み込まなければ、防虫剤、防腐剤として有効活用できる物質です。
【ニーム効果】使ってみました。アブラムシはいなくなります
実は、この記事を書く前に、ニームオイルを購入して、2週間試しています。
冬場の黒っぽいアブラムシは、水で流しても、オルトランを散布しても、効きません。タフなコロニーを作って、大根や蕪を食害します。ネットで見かけるニームの効果が絶大なので、さっそく試してみました。

【ニームオイル】ニームスプレーの作り方と使い方
水で希釈して利用します。水1リットルに対しニームオイル6ミリリットルの割合で溶かします。1リットルのペットボトル容器に水を先に入れて、ニームオイルのキャップ一杯のニームを溶かします。
一瞬で水が白濁しました。匂いがきついという口コミもありましたが、気になるほどではありません。木酢液を薄くしたような、木を燃やしたような少し焦げた匂いが若干します。
スプレー容器に移し替えて、大根のアブラムシにアタック!スプレーの水圧もあり、みるみるアブラムシは弾き飛ばされていきます。葉っぱがびっしょりになるくらいにスプレーをしました。
カイガラムシの予防にも効くそうなので、ローリエにもスプレーしてみました。
【ニームオイル】 ニームスプレーの一週間後の効果
一週間後、アブラムシは、スプレーが当たった場所からはいなくなりました。本来、葉っぱの裏側の日光が当たらない場所にいるはずのアブラムシが、ニームスプレーが当たらなかった葉っぱの表側に移動していました。表側にもたっぷりとスプレーしたはずですが、謎です。追加でまたまたびっしょりになるくらいに、スプレーします。
【ニームオイル】 ニームスプレーの二週間後の効果
ベランダに置いておいたので、ニームオイルが冷気で固まっていました( ´艸`)
日が昇ってベランダが暖かくなると、ニームオイルが液体に戻りました。
再度散布してみます。
作ったスプレーは、作った都度使い切ったほうがよさそうです。
二週間後のアブラムシの様子ですが、決していなくなってはいません。ニームスプレーを散布前は、黒々と固まってコロニーを作っていたものが、パラパラと散っているような状態です。少なくなっているといえます。でも、劇的にいなくなったとは言えない、微妙な状態です。
もしかして、ニームオイルは予防として使うべきなハーブで、発生してしまってからは効果がないのでしょうか?

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